キャリアセンス

キャリアセンスとは

キャリアセンスとは、無線の干渉を解消する仕組みのことです。
キャリアとは搬送波のことであり、キャリアを検知（センス）することからキャリアセンスという名前がついています。

キャリアセンスの仕組みと発生することで起きる問題

キャリアセンスが発生することで、一時的に無線でのやり取りができなくなります。
例えば、インカムで無線のやり取りをする場合、送信前に使用している無線回線が自機と同じチャンネルを使用していると送信が一時的にストップしてしまうのです。
これは、同じ周波数同士での会話の干渉や混雑を避けるためであり、キャリアセンスが発生している状況だと通話がスムーズに行えなくなります。
これは一時的な問題ですが、同一周波数の無線が他でもやり取りされている場合、インカムでの通信に支障が出やすくなってしまいます。

対処方法

一般的な対処方法としては、デジタル簡易無線免許局に申請して使用することです。
無線機には「免許局」と「登録局」の2つがあり、どちらに申請するかによって使い勝手は変わります。
免許局は法人が業務に利用することを目的としたものであり、使用する無線機の個数分の免許申請をしなければなりません。
しかし、チャンネル数が多いので通信の干渉が起きにくく、キャリアセンスが発生しないという特徴があります。
キャリアセンスの影響を受けたくない場合は、デジタル簡易無線免許局をおすすめします。

無線登録局は、免許局とは違って申請は不要であり、不特定多数との通信が可能です。
一方で、キャリアセンスが発生する可能性があり、無線免許局に比べ、混信の可能性が高くなります。
しかし、レジャーで使用できるのは、登録局に登録申請をした無線機のみです。

上記2つを比較すると、以下のような違いがあります。

	免許申請の必要	チャンネル数	キャリアセンス	その他特徴
デジタル簡易無線免許局	購入分発生する	多い	発生しない	用途は業務使用のみ免許制なのでレンタル不可
デジタル簡易無線登録局	申請の必要なし	少ない	発生する	業務、レジャー等の使用可能レンタル可能なのでインカムのレンタルは無線登録局のものとなる"