インカム・トランシーバー・無線機の総合商社ウェッジ株式会社
火災や地震などが起きた際、消防で活躍するのが「消防無線」です。
消防無線は、消防隊員同士をつなぐ、重要な役割を果たしています。
アナログ無線機では、不明瞭で聞こえづらかったという方にも安心です。
また、デジタル無線機はデータの圧縮性にも優れていて、文字や画像、映像などを送れる機種も存在します。
デジタルに対応していても、通常の無線機では、電波が届かなければ使えません。
距離にしてみると数百メートルから数キロ程度で、それ以上離れると通信できなくなるのがネックです。
IP無線機は、基地局が全国各地にある携帯電話と同回線を使用するため、広域での通信ができます。
携帯電話の電波が入る場所であれば、遮蔽物があっても、山や海のような場所であっても通信が可能です。
長距離をカバーする必要がある消防ほど、そのメリットは多いでしょう。
アナログ無線機は、近い周波数の音も拾ってしまいます。
そのため、混信や相互干渉などが起きるおそれがありました。
災害時の連絡中に他者の声が聞こえたり、ノイズが混ざったりすると、スムーズに通信できず連携や伝達ミスのリスクが発生してしまいます。
しかし、携帯電話と同一回線を使うIP無線機では、そのような心配がありません。
パケット通信が採用されているため、通信制限や通信障害の影響を受けにくくなっているのが理由です。
したがって全般的に災害時に強く、安定して通信が繋がりやすいのは防災無線として非常に重要な要素と言えるでしょう。
通常の無線機は、電波法による規制があり、免許や資格などが必要になります。
電波は資源の一つで、個人が好き勝手に利用すると、さまざまな不利益や弊害があるためです。
消防無線の場合は、同一の設備を使用するのであっても、固定局と基地局の免許を両方取得しなければならないケースもあります。
免許や資格は更新も必要なため、管理が煩雑だと感じるでしょう。
IP無線機は、携帯電話と同じ回線を利用するため、免許や資格を取得する必要がありません。
ウェッジでは、消防無線に向いたデジタル無線機やIP無線機を提供しています。
ここでは、ウェッジが取り扱っているおすすめの機種をご紹介します。
導入前には、署活系の無線機との互換性や電波法についてもご確認ください。
IC-R60FD は、アイコム製の携帯型消防救急デジタル無線用受令機です。
コンパクトでありながら、3キロ以内の範囲で利用でき、バッテリーの持続時間は10時間とパワフルです。
聞き逃し防止の音声録音機能や、ショートメッセージの受信機能なども備えていて、多機能でもあります。
なお、IC-R60FDの使用者は、自治体が認める関係者に限定されています。
周波数のチャンネルも、発注者が指定したものに設定されているため、変更できません。
IP500Hは、アイコム製のIP無線機(LTEトランシーバー)です。
携帯電話の回線を利用しているため、広域での通信が可能になっています。
回線はauの4GおよびLTE回線に対応していて、全体やグループでの同時通話や、割り込み通話なども可能です。
業界最小クラスのコンパクトさで、使い勝手の良いIP無線機だといえます。
IP501Hは、アイコム製のIP無線機(PoCトランシーバー)で、IP500Hの後継機種です。
auの4G/LTE回線だけでなく、ドコモの3G/LTE回線に対応していて、キャリアはauとドコモから選べます。
IP500Hの良さをそのままに、一定時間操作されない状態(緊急事態)を検知すると知らせるLone Worker機能や、緊急呼び出し機能などが追加されています。
IP500HやIP502Hなど、他のシリーズと互換性もあるため、既に同シリーズの機種を導入しているという方にもおすすめです。
消防無線のデジタル化は、平成28年(2016年)に完了しています。
デジタル無線機の寿命は約10年といわれるため、2016年当時に買い替えたものでも、寿命の半分は過ぎていることになります。
消防無線は、人々の生活を支える重要な通信網です。
現在使っているデジタル無線機が不調であったり、使い勝手が悪いと感じたりしているのであれば、買い替え時期だといえるかもしれません。
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