特定小電力トランシーバーの無線中継器で遠距離通信を!

※アマチュア無線は取扱いしておりません

2021.10.22 商品・サービス

特定小電力トランシーバーの無線中継器で遠距離通信を!

特定小電力トランシーバーの無線中継器

特定小電力トランシーバーでネックとなるのは、通話距離です。通話距離が200m前後しかないため、位置が悪ければ、通話が困難になるケースが多いです。
対策として、周辺に遮蔽物のないところで通話をしたり、ロングタイプのアンテナを取り付けたりといった方法がありますが、それでも通話距離が劇的に伸びるわけではありません。通話距離を大幅に伸ばしたいのであれば、中継器を使用するのが一般的な方法です。
理論上は通話距離を2倍にすることが可能であり、機種や条件によっては、1km前後離れた距離でも通話が可能になる場合があります。
ここでは、そんな中継器の基本的な情報と、おすすめの中継器についてお話しましょう。

そもそも中継器とは

継器は「リピータ」とも呼ばれていて、名前の通り、電波を中継するための機器です。
トランシーバーからの電波を受信し、より高い出力で再送信するのが中継器の役割です。
これにより、相手との距離が特定小電力トランシーバーの通話距離より離れていても、間に中継器があれば、中継器を介して相手に電波が届くようになります。

メリット

中継器を使用するメリットは、通話距離が伸びる他にも、遮蔽物があっても通話がしやすくなるという点も挙げられます。
例えば、上のフロアや地下の人と通話する場合、特定小電力トランシーバーでは電波の出力が低く、通話が困難になるケースは少なくありません。
しかし、中継器の中には中継器同士を有線接続するものもあり、ケーブルで繋ぐことで電波を通しにくい遮蔽物があったとしても通話が可能です。

注意点

中継器を使用する上での注意点は、特定小電力トランシーバーは、中継器対応している機種と未対応の機種があるということです。
対応していなければ中継器は使用できないため、購入、あるいはレンタルで特定小電力トランシーバーを使用する際には、中継器対応かどうかを確認しておきましょう。
基本的に、長距離での通話を視野に入れた機種は、中継器対応であることが多いです。

中継器(特定小電力トランシーバー用)3選

中継器はどれも同じではなく、メーカーごとに特徴が異なります。
また、対応機種も中継器ごとに異なるので、購入前にきちんと確認しておきましょう。
ここでは、おすすめの中継器を3つご紹介します。

IC-RP4150W

  • メーカー:アイコム株式会社
  • 対応機種:IC-4400/IC-4400L 、IC-4310/IC-4310L、IC-4110D、IC-4188D、IC-4300/IC-4300L、IC-4350/IC-4350L
■LTE接続で通話距離を日本全国に

IC-RP4150Wの強みとして、LTE中継に切り替えることで、携帯電話と同じ距離の通話が可能になります。
別途回線契約やSIMカードが必要になりますが、通話距離で悩むことはほぼ無くなるといって良いでしょう。

■LAN接続で他階層の通話に対応

IC-RP4150W同士を有線で接続することで、2階や3階といった異なる階層の相手でも容易に通話が行えますし、混線のリスクを軽減することが可能です。

■大型店舗での使用に最適

以上の点からIC-RP4150Wは、他階層での通話や広範囲での通話が必須となる大型店舗での使用に適しています。
また、対応機種であるIC-4400は、呼び出しベル機能やベルトに固定しやすいクリップを採用しているため、店舗運営で使用する際に使いやすくなっています。

UBZ-RJ27

  • メーカー:株式会社JVCケンウッド
  • 対応機種:UBZ-S20、UBZ-S27、UBZ-BG9R、UBZ-BG11R、UBZ-BG20R、UBZ-BH47FR、UBZ-S700、UBZ-BM20R、TCP-U90F、TCP-U80、UBZ-EA20R、UBZ-LP27R、UBZ-M31、UBZ-M51S、UBZ-M51L
■オプションで内蔵バッテリーに切替可能

UBZ-RJ27もFTR-410Dと同じく、バッテリー装着によって停電時でも使用可能です。別売りのリチウムイオンバッテリーを導入することで、約11時間半の使用が可能です。
また、停電が発生した場合は自動で内臓バッテリーに切り替わるので、普段は電源コードを使用できます。

■ロングアンテナ採用

130mmのロングアンテナを採用することで、より電波の送受信が行いやすくなっています。
また、360度回転式なので狭い場所でも使用しやすく、設置に困らないというのは強みの一つでしょう。

■スーパーマーケットや飲食店での使用に最適

UBZ-RJ27の対応機種である特定小電力トランシーバーは、主に飲食店での使用に適したものが多いです。
そのため、中継器の性能ではなく、対応機種のトランシーバーの用途に応じて使用するのがおすすめです。

DJ-P101R

  • メーカー:アルインコ株式会社
  • 対応機種:DJ-CH271、DJ-CH272、DJ-P221、DJ-P222、DJ-P921、DJ-PB27、DJ-PHM10、DJ-PX3、DJ-PX31、DJ-PX5、DJ-R100D、DJ-R200D、DJ-RX31、DK-PN01
■屋外対向型

DJ-P101Rは中継器の中でも珍しい屋外対応型であり、完全防塵、防水仕様となっています。
雨の日や風が強い日でも使用できるため、野外イベントや救助活動時の中継器として活躍してくれるでしょう。

■トーンスルー機能でグループ通話もらくらく可能

異なるグループ番号で使用中の機種の信号をそのまま中継し、複数グループで1台の中継器を共用したりグループ通話したりできる「トーンスルー機能」を搭載しています。

■屋外での使用に最適

上述したように、DJ-P101Rは屋外での使用に対応した中継器のため、屋外で使用するのであれば非常に頼れる中継器です。
対応機種の多くも屋外のハードな環境に耐えられる機種が多いので、屋外での使用をメインにするのであれば特におすすめだといえます。

中継器の活用でさらに便利に

特定小電力トランシーバーのネックである通話距離を補えるのが、中継器です。
理論上通話距離を倍に伸ばし、有線を活用すればさらに範囲を拡大できる中継器ですが、対応機種が限られているため、購入・あるいはレンタルする際は事前の確認が重要です。
スポットでの使用ならレンタルがおすすめですので、ご検討ください。

インカムナビに未掲載の商品については、
お気軽にお問い合わせください。 ※アマチュア無線は取扱いしておりません