インカム・トランシーバー・無線機の総合商社ウェッジ株式会社
IPトランシーバー(無線機)は長距離通話が可能なので、空港や運送業等で重宝されていますが、コストの高さがネックです。
そんな問題点を解消できるのが、トランシーバーアプリです。
トランシーバーアプリによってBluetooth、電話の通信回線、Wi-Fiなど通信方法は異なり、通信可能距離は異なります。
ですが、どのアプリでも使用に免許も申請も必要ないため、インストールしたその時からトランシーバーアプリを使用・通話が可能です。
トランシーバーアプリで通信する際の方法はすべて電波法に抵触しないため、業務で用いる場合でも業務用無線機のように免許を取得する必要はありません。
無線アプリを使って通信する場合、2種類の通信タイプによって分けることができます。
一つ目の種類が、IP接続タイプです。
IP接続とは、使っている携帯電話会社が持っているネットワークシステムを利用して通信を行います。
Gや5G、Wi-Fi等の電波通信を利用しています。携帯電話の電波が届く場所にいれば、距離が遠くても国内どこでも通信ができることが大きな特徴です。
もうひとつの種類がBluetoothで接続するタイプです。
Bluetoothは、無線通信のひとつでごく狭い範囲の機器同士をワイヤレスで繋ぐことができます。
パソコンやスマートフォンの周辺機器を接続する際に使われることが多い規格です。
IP無線機は、1つの機器に複数の機器を接続できることが特徴です。
通信できる距離は10メートルから20メートルほどと非常に狭いですが、無料で利用できることと、携帯電話が使えない場所でも使用できるのが特徴です。
トランシーバーではなくトランシーバーアプリを使用する場合、どういったメリットが有るのかご紹介しましょう。
トランシーバーアプリの導入は、トランシーバーの導入よりもコストを減らしやすくなります。
無線を使用したい場合、アプリを使用しない場合は人数分のトランシーバーを用意しなければいけません。
その場合、IPトランシーバーを導入あるいは購入した場合、かかるコストは少なくありません。
また、トランシーバーを揃えた場合、保管のためのスペースも考えなくてはいけませんし、全員分揃えるのに時間がかかる場合もあります。
しかし、トランシーバーアプリならばコストはトランシーバー本体を人数分揃える必要はありませんし、各々スマホで管理できるため、保管のスペースを考える必要もありません。
また、インストールした直後に使用できるため、時間的コストも発生しません。
そのため、金銭以外にも、スペースや時間のコストの削減にも繋がりやすくなっています。
トランシーバーアプリで最も大きなメリットは、やはり手軽に使えることでしょう。
アプリをインストールし、オンライン登録を使用するだけでスマホをトランシーバー代わりとして使用できるのは、トランシーバーアプリならではといえます。
また、周辺機器もヘッドセットやイヤホンを専用のものを購入する必要はなく、スマホ対応の周辺機器で代用が可能です。
例えば、災害が起きて仕事先に連絡を入れる必要がある際、電話が繋がりにくくなっていることは多いです。
災害の規模が大きければその分電話回線がパンクしていることが多いからです。
トランシーバーがあればスムーズに連絡がしやすくなりますが、トランシーバーは職場に保管されているというのであれば活用できません。
トランシーバーアプリなら各々のスマホで管理できるため、いざというときの連絡もスムーズに行ないやすいです。
スマートホンでは、トランシーバーアプリ以外にも、仲間内で連絡できるコミュニケーションアプリが多く開発されています。
ここでは、トランシーバーアプリとコミュニケーションアプリを比較した結果についてお話しましょう。
コミュニケーションアプリでも連絡は取れますが、こちらはプライベートとビジネスの連絡相手が混同してしまうリスクがあります。
このリスクは、場合によっては会社の機密情報を意図せずに公開してしまう可能性もあり、会社での自分の立場を危うくするリスクを孕んでいます。
なによりプライベートでのアカウントを知られると、プライベートに支障が生じるケースも考えられるため、公私はしっかりと分けておくにこしたことはありません。
トランシーバーアプリならビジネスのみと割り切って使用できるため、上記のようなトラブルが起きるリスクは大幅に抑えられます。
コミュケーションアプリでは、連絡相手とフレンド登録を行うことで、相互の連絡が可能になります。
これにより連絡を取りたい相手とのみ通信できますが、仕事でコミュニケーションアプリを行う場合、連絡が必要な相手の登録をひとりひとり行う必要があります。
また、仕事をする上で人員が入れ替わることも多くなるので、管理が煩雑になりやすいのは仕事で使う上でデメリットといえるでしょう。
トランシーバーアプリならそうした登録は不要であり、チャンネルの切替を行うことでアプリ所持者のメンバー同士で連絡が可能です。
トランシーバーアプリの場合、イヤホンマイクの購入が必要となります。
イヤホンマイクは製品にもよりますが1万円から3万円ほどかかります。
また、仕事をする上で人員が入れ替わることも多くなるので、管理が煩雑になりやすいのは仕事で使う上でデメリットといえるでしょう。
レンタルを利用することも可能です。
またトランシーバーアプリは、有料版の場合には月額料金が必要となってきます。
コミュニケーションアプリの場合には、月額料金は必要ありませんが、使用している携帯電話会社で発生する毎月の基本料金、通信料金等がかかることになります。
イヤホンマイクや本体の端末の導入費用も必要です。
トランシーバーアプリにはメリットも多いですが、一方トランシーバーと比較するとネックとなる部分もいくつかあります。
ここでは、トランシーバーアプリを使用する上での注意点と対策についてご紹介しましょう。
トランシーバーアプリを利用する場合のデメリットとして、端末のバッテリーの減りが早いことがあります。
トランシーバーという性質上、いつでも連絡を受けられるように、常時アプリを立ち上げておかないといけません。
個人が所有しているスマートフォンにアプリを入れて使用して通信を行っている場合には、バッテリーの消費が早いことは、大きな問題につながりかねません。
トランシーバーアプリを使う場合には、スマートフォンのバッテリーが減ることを見越して、予備のモバイルバッテリーを併用することがおすすめです。
トランシーバーアプリは、アプリによっては品質に問題がある場合があります。
具体的には、通信の設定が難しかったり、通信距離が短かったりといったリスクが発生する可能性が考えられます。
こうしたアプリは主に無料アプリで発生するケースが多いです。
緊急時の連絡に使用することを前提とした場合、トランシーバーアプリ選びは慎重に行なう必要があります。
トランシーバーアプリは従来のトランシーバーと同じように使用できます。
そんなトランシーバーアプリですが、個人、企業問わず様々なシチュエーションで活用されています。
ここではトランシーバーアプリの導入事例をご紹介いたします。
市役所の中には、トランシーバーアプリを災害時の連絡手段として採用したケースがあります。
背景としては通話距離や基地局の設置、トランシーバーのコストといった問題の解決が挙げられます。
免許が不要なトランシーバーの場合、通話距離が短いため、緊急時の連絡に適しません。
更に、緊急時の無線用の基地局の設置費用や職員用のトランシーバー購入にかかるコストなど、費用がかさみやすくなっています。
それらを解決する手段として、トランシーバーアプリが導入されました。
電話回線を使用するので通話距離が広く、端末の購入費用も発生しないため、コストも最小限に抑えることに成功しています。
何より、スマホひとつで利用できるため、普段からトランシーバーを持ち歩く必要がないのもメリットとして挙げられます。
長距離のツーリングのような両手が常にふさがっているようなレジャーなら、トランシーバーアプリはトランシーバーをレンタルするよりも役立ちます。
ボタン一つで通話モードに切り替えることができるため、スマホの電源の消費を気にせずに長距離移動ができます。
また、アプリによっては位置情報や写真の共有機能もあるため、はぐれた場合の待ち合わせ場所の指定も行いやすいです。
スキーやスノーボードといったウィンタースポーツをする場合、トランシーバーは便利です。
スキー場で滑っていると、周囲の音で会話がしにくかったり、ゲレンデの風の音で声が届きにくくなったりすることは少なくありません。
また、携帯電話では山を滑っているときに圏外になっていることもあり、通信が困難になることもあります。
そんなとき、トランシーバーがあればボタン一つで気軽に通話できますし、トランシーバー同士で電波の送受信を行うので、圏外になりにくいです。
トランシーバーアプリならスマホだけ持っていれば気軽に通信できるため、荷物がかさばらずに住むというのもメリットでしょう。
ウェッジでは主に業務用のトランシーバーアプリを提供しております。
ここでは、ウェッジが扱っているトランシーバーアプリについてご説明いたします。
トランシーバーアプリで通信を行う場合、通信が可能なのは、アプリ同士、もしくはそのアプリに対応しているトランシーバーのみです。
そのため、使用しているIPトランシーバーに対応しているかどうかは利用前にご確認ください。
IP300APPはアイコムのIPトランシーバー「Withcall Biz」に対応しているトランシーバーアプリです。
アプリ同士の通信はもちろん、実機のWithcall Bizとも通信が取れるので、トランシーバーとトランシーバーアプリの使い分けが可能です。
例えば、迅速な連携が必要な現場スタッフはWithcall Bizを使用し、使用頻度が低い管理職はアプリを使用すれば、コスト削減に繋げやすくなります。
また、別売りの中継機を使用・経由すれば中継機対応の特定省電力トランシーバーとも通信できるので、より汎用性が向上します。
IP500APPはアイコムが販売している法人向けトランシーバーアプリです。
アイコムの「IP500」「IP501」「IP502」といったIPトランシーバーと相互通話が可能なアプリであり、IPトランシーバーと同等の機能が使用可能です。
「IP無線動態管理サービス」の契約を行うことで渋滞情報や天候の情報といった情報をタブレットに表示させることができ、より現状を把握しやすくなります。
IPトランシーバーは導入を考えると総じてコストが掛かりやすいです。
短期での使用ならレンタルでコストを大幅に抑えられますが、長期で使用する場合、購入のほうが結果的に費用が安くなるケースは少なくありません。
トランシーバーアプリを使用すれば、IPトランシーバー導入におけるコストを削減しやすくなります。
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